鍼治療について


東洋医学では、全身に気が流れる道が14通りあると言われています。

この通り道を経絡(けいらく)と言います。

 

経絡は手や足の指先や顔から体幹を通って内臓へ流れていき、又、逆に内臓から体幹を通って手や足の指先や顔へ流れて全身をつなぎ、気をめぐらせています。

 

経絡上には365(左右で670)種類の経穴(ツボ)があると言われています。
経絡を線路に例えると、経穴(ツボ)は、この線路上の駅のようなものです。

 

この経穴(ツボ)が経絡を流れる気の量を調節し、それにより全身にバランスよく気が流れる事で健康を維持しているのです。

 

経穴(ツボ)の働きが悪くなると、経穴(ツボ)に気があふれたり不足したりして経絡の流れが異常となり、体全体にバランスよく気がめぐらず、病気になってしまいます。

 

鍼治療は、この経穴(ツボ)の気の過不足を手によって感じ取り、鍼をする事で過不足を調節し、気の流れを正して健康へ導く治療です。

 

この治療は病名や手、足、内臓等の症状がある場所にこだわらず、全身の気の流れを調節する事で本人の持っている自然治癒力を最大限に生かす事により病気を治す根本的な治療です。

 

*場合により症状に対する治療(対症療法)を併用した方が患者さんの苦痛が早く改善される事があります。

 

その場合は根本的治療と対症療法を併用します。