姿勢について


良い姿勢、悪い姿勢とよく言われますが、何が良くて、何が悪いのでしょうか?

 

ご存知のとおり、良い姿勢とは体に負担の少ない姿勢です。
逆に、悪い姿勢とは体に負担の多い姿勢です。

 

しかし、どんなに良い姿勢でも長時間同じ姿勢を取り続けていると体には負担になります。

 

そんな時に悪い姿勢を取る事で、負担が解放されて楽になる事もあります。

短時間なら悪い姿勢でも筋肉のストレッチになり関節の負担を解放してくれます。

そして気分もホッとします。

 

人間は植物ではなくて動物です。

動物とは動く物です。

 

動いていないと体液や血液が循環せずに筋肉や関節に負担をかけてしまいます。

どんなに良い姿勢でも長時間、同じ姿勢をとり続ける事は避けるべきです。

 

では良い姿勢とはどんな姿勢でしょうか?

 

胸を張る、背筋を伸ばす、骨盤を立てる、お尻をしめる等と言われますが、どの程度が適当なのでしょうか?

 

頑張って胸を張りすぎても疲れます。

 

一つ簡単な目安として、横から見て、耳が肩の真上にくる状態が好ましいです(一般に姿勢の悪い方は耳が肩より前に突き出ています)。

 

耳が肩の真上にくると背筋が自然に伸びて骨盤も立ち上がりお尻もしまります。
これを運動連鎖と言います。

 

骨や軟骨がつぶれていて(脊椎の変性)、良い姿勢が取れなくなっている方でも、気が付いた時に30秒程で良いので、意識して出来るだけ良い姿勢を取るように努力しましょう。

 

そうすることで筋肉のストレッチや背筋の筋力トレーニングになり、骨も刺激されて健康維持につながります。

 

良い姿勢をとる事で、気分も良くなり、体に良いホルモンの分泌も促し、自律神経の働きも良くなります。

 

長時間、同じ姿勢を取っている事に気が付いたら、ゆっくり大きく体を動かす事が大切です。

 

ゆっくり動かす事で、体に無理な力が加わろうとした時に動きが制限されて体を守ってくれます。

 

速く動かすと、無理な動きの制限が間に合わず、体を痛める恐れがあるので最初はゆっくりと行い、慣れてくれば徐々に速めても良いかと思います。

 

同じ姿勢で長時間過ごした直後、急に体を動かした時に背骨がズレて痛める方が多いようです。

 

又、背骨に急激な強い力が加わらなくても、同じ姿勢でいると、どんなに良い姿勢をしているつもりでも、その人のクセが出て、背骨のどこかに負担をかけてしまいます。

 

この弱い力でも、長時間加わると、背骨がズレる事があります。

 

「何もしていないのに痛くなった」という患者さんがおられますが、何もせずにじっとしているのも負担になるので気を付けて下さい。